翻訳出ていた
2025-04-26


禺画像]
わたしの大好きな修道士カドフェルシリーズを書いたエリス・ピーターズの旧作が翻訳されていた。見つけてすぐ買ったら、2017年に出たものだった。なんでちゃんと探さなかったのだろう。
 早速読んでみた。
 がっかりした。
 まずストーリー。遺産相続の関係者7人が乗った飛行機が雪に閉ざされた山村に不時着する。そのうち一人が殺される。犯人はこの中のだれか・・・こいつしかいないんじゃないの。こいつだったらつまらないな。話の半分もきていないのに、そんな風に思ってしまう展開。これがどんでん返しになればいいのだけれど、結局そのまま、そいつが犯人。
 二番目がキャラクター。この作家は、若くて溌溂とした女性を出して、その人に物語の進行役をふることが多い。この本にもそういう女性が登場して、そこで「この人は犯人じゃないよね」とわかってしまう。
 書くものすべてが傑作という作家はいない。でもこれは、あのカドフェルシリーズと比べるとかなり残念な内容だった。期待が大きかっただけ失望も大きい。
 そういうことはあるけれど、エリス・ピーターズの作品がもう一つ読めたのはよかった。
[海外ミステリー]

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